ひずみゲージによる残留応力測定
残留応力について
残留応力 |
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・残留応力とは物体が生成・加工された時に発生する物体内に秘める応力 ・応力分布は基本的に平衡状態を満たしているので、全体では応力の正負は釣り合う ・残留応力自体はコンクリートの圧縮の様に強度を上げる事にも利用出来るが、溶接時の熱応力の様に意図しないものでは早期破壊を引き起こす可能性がある |
残留応力の発生 |
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・素材となる金属が冷間圧延、引抜きなどによって製造されるとき ・切断、変形などの加工が行われるとき ・溶接など、高温での部材結合後に冷却による収縮があるとき |
残留応力の測定法 |
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・全解放式:対象を切断していき、最終的にはゲージ部分を一つ一つ細断して解放ひずみを計測する方法 ・穿孔法:実機などの全解放式が不可能な場合、表面に小さな穿孔を行う事で解放ひずみを計測する方法 |
全解放式
測定手順 |
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1.測定対象物の指定位置にひずみゲージを貼る(1軸~3軸および5連ゲージなど) 2.初期値を測定し現状の値を確認 3.対象物が大きい場合は短冊状などに切断 4.短冊状から更に10mm角程度の大きさまで細断 5.終値を測定し切断後の値を確認 6.残留ひずみより主応力や角度、最大せん断力などを算出 |
穿孔法 ([付録]"穿孔法について"も合わせてご覧ください)
測定手順 |
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1.測定対象物の指定位置に穿孔法用のひずみゲージを貼る 2.初期値を測定し現状の値を確認 3.穿孔をして終値を確認 4.残留ひずみより主応力や角度などを算出 5.実機の場合、測定後の穴は補修することで従来通り使用可能 |