ひずみ測定について
ひずみとは
ある物質に張力や圧縮などの外力が加わることで生じる変化量εのことである。
例)棒に引張りの力Pが加わった場合
元の長さL 変形後の長さΔL ひずみεの関係は
ε=ΔL/L となる。
ここで発生するひずみとは微小変化であり、1×10-6(100万分の1)という非常に小さなもの なので、【μ(マイクロ)】を用いて【με(マイクロイプシロン)】などと表現する。
※変化率は無名数なので、それ自体に単位は存在しない。
ひずみゲージの原理
ゲージを接着した測定対象物に外力を加えると、伸びまたは縮みといった微小な変化が発生する。
その微小な変化に追従してひずみゲージの受感素子である抵抗箔が伸び縮みすることから、
受感素子の抵抗変化が起こる。
この特性を用いることにより、抵抗変化を測定することでひずみに換算することが可能。
元の抵抗値R 変化後の抵抗値ΔR ゲージ率K ひずみε(ΔL/L)
ΔR/R=K・(ΔL/L)
ΔR/R=K・ε という関係が成り立つ。
微小な抵抗変化は一般的な抵抗計などでは測定出来ないため、ホイートストンブリッジを用いて
専用のひずみ測定器で測定を行う。
ホイートストンブリッジ回路
ホイートストンブリッジとは図のように4つの抵抗辺で構成され、各抵抗値が
R1=R2=R3=R4 または R1×R3=R2×R4
という条件が成り立つとき、ブリッジの出力電圧eはブリッジ電圧Eに左右されることなく、e=0 となる。
この状態をブリッジの平衡状態という。